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適応症状 脱臼

脱臼

脱臼とは

骨と骨をつないでいる関節部分で、本来の位置から骨がズレてしまった、はずれてしまった状態を「脱臼」といいます。最も脱臼しやすい場所は肩関節(特に前方脱臼)と言われており、転倒して腕を伸ばした状態で手をついたときや、スポーツなどで本来の動く範囲より大きく肩を動かした時などに発生しやすいです。

多くの場合は、医師や柔道整復師によって整復(元の位置に戻すこと)しないと脱臼したままの状態ですが、自然に元に戻るケースもあります。

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脱臼には以下のような症状が現れます。

・関節部に強い痛みと腫れ
・関節の動きが制限され、うまく動かせない
・関節部分に変形が見られる

肩やあごを脱臼すると、その後の日常生活動作の中で小さな力でも脱臼を繰り返すことがあります。これは最初に脱臼した際、骨や周りの軟部組織の損傷が原因でなる場合があります。また、脱臼整復後「痛みがなくなったから」と自己判断で固定を外してしまい、完治していない不完全な状態で運動を再開してしまうことが原因で起こるケースもあります。
一度脱臼ぐせがついてしまうと手術しなくてはいけなくなりますので、自己判断で中止せず、最後までしっかり治療を行うことが大切です。

また脱臼は、外れてから時間が経てば経つほど元の位置に戻りにくくなってしまいます。そして正しく整復を行わないと、軟部組織を損傷してしまったり、骨折してしまう可能性もあります。

「関節が外れた!」と感じた場合は、早急に整形外科か近くの接骨院にて治療を受けることを強くお勧め致します。